皆さんはどこの携帯電話キャリアを利用していますか。2017年6月末の国内の携帯電話キャリアのシェアはNTTドコモがトップの46%、auが30%、ソフトバンクが23%となっています。
このように最も多くの利用者がいるNTTドコモですが、その料金プランは少々複雑でわかりにくいものとなっていることは否めません。わからないのでドコモショップにおまかせという方もいるかもしれませんね。
この記事では、主要なドコモの料金プランをご紹介し、その後にいくつかおすすめの組み合わせをご紹介します。
ここでご紹介するプランの中に、あなたに最適な組み合わせがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
料金プランはなぜこんなに複雑?
携帯電話の料金プランといえば、ドコモに限らずわかりにくいものですが、それには理由があります。現在は、「従来型のフューチャーフォン(いわゆるガラケー)」「スマートフォン」「タブレット」「データ通信カード」など、携帯電話キャリアが扱う通信デバイスが非常に多岐にわたっています。この多岐にわたるデバイスごとにプランを設定しているのが、複雑になる一因です。
また、各種の割引やサービスプランがそこに加わることも複雑にしている要因でもあります。さまざまなデバイスごとにプランが設定され、さらに割引などのサービスがあるので、プランが非常に複雑になっています。
まとめると、料金プランが複雑になっている理由は以下のようになります。
- 多く種類のデバイスごとに料金プランがある
- 割引サービスなどが複雑
こういった理由から、ドコモの料金プランは非常に複雑なものとなっているのです。
NTTドコモの料金プランの実際
では、改めて今のドコモの料金プランを見ていきましょう。それぞれのデバイスごとに多くの料金プランがあるので全体を簡単に見ていきます。
まずは必ず必要になる基本プラン(基本料金)です。
<フューチャーフォン>
フューチャーフォンのプランは以下の通りです。
フューチャーフォンのプラン | |
カケホーダイプラン(ケータイ) | 2200円
国内通話24時間無料 |
カケホーダイライトプラン(ケータイ) | 1200円
5分以内の通話が無料 |
シンプルプラン(ケータイ) | 980円
家族内通話無料 |
<スマートフォン>
スマートフォンのプランは以下の通りです。
スマートフォンのプラン | |
カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | 2700円
国内通話24時間無料 |
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ) | 1700円
5分以内の通話が無料 |
シンプルプラン(スマホ) | 980円
家族内通話無料 |
データプラン(スマホ/タブ) | 1700円 |
<タブレット>
タブレット向けのプランは以下の通りです。
タブレット向けプラン | |
データプラン(スマホ/タブ) | 1700円 |
<らくらくホン>
らくらくホンのプランは以下の通りです。
らくらくホンのプラン | |
カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | 2700円
国内通話24時間無料 |
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ) | 1700円
5分以内の通話が無料 |
<キッズ向け>
キッズ向けプランは以下の通りです。
キッズ向けプランのプラン | |
キッズケータイプラス | 500円
キッズケータイ専用プラン |
<データ通信向け>
データ通信カードのプランは以下の通りです。
データ通信カードのプラン | |
データプラン(ルータ) | 1200円
データ通信専用製品向け |
ここに、データ通信を利用するのであれば通信プランのパケットパックが追加でかかってきます。パケットパックはスマホ/タブレット向けと、フューチャーフォン向けの2つがあり、さらにスマホ/タブレット向けには家族用と、1人用に分かれます。
<スマホ:家族向け>
スマートフォンのパケットパックの家族向けプランは以下の通りです。このプランでは家族でパケットを分け合うことが出来ます。
パケットパックの家族向けプラン | |
ウルトラシェアパック100 | 100GB
25000円 |
ウルトラシェアパック50 | 50GB
16000円 |
ウルトラシェアパック30 | 30GB
13500円 |
シェアパック15 | 15GB
12500円 |
シェアパック10 | 10GB
9500円 |
シェアパック5 | 5GB
6500円 |
※いずれの場合も「ずっとドコモ割」併用可能
この金額は長期間ドコモと契約することによる「ずっとドコモ割」サービスを適用することで、さらに割引されます。
<スマホ:1人向け>
パケットパックは家族の場合だけでなく、1人の場合もパケットパックで割引が適用されます。
パケットパックの1人プラン | |
ウルトラデータLLパック | 30GB
8000円 |
ウルトラデータLパック | 20GB
6000円 |
データMパック | 5GB
5000円 |
データSパック | 2GB
3500円 |
こちらも家族プランと同じように「ずっとドコモ割」を適用することで割引のメリットを享受できます。
<フューチャーフォン向け>
フューチャーフォンのプラン | |
ケータイパック | 2GB
300円 |
さらにここに割引プランが以下のように設定されています。
- ファミリー割引:家族みんなでドコモなら割引というもの
- ファミ割MAX50:2年間の継続契約で家族みんなが割引
- ひとりでも割50:2年間の継続契約で割引が適用
- (新)いちねん割引:長く使うほど基本料金が割引になる
- キッズ割:3〜12歳の子供向け割引
- ハーティ割:障がいのある方への割引
このようにドコモのプランは機種ごとの基本料金の違いや、通信プランにおけるパケットパック、さらにはさまざまな割引サービスの組み合わせで決まっており、非常に複雑な内容となっています。
どのプランを選べば良い?
ドコモのプランを見てきて、非常に複雑であることがよくお分りいただけたのではないでしょうか。この複雑なプランを前に、どうやって適切なプランを選べば良いのでしょうか。
ここでは、使い方によって、どのプランを選べば良いのかという案を示してみたいと思います。ここでは、よくあるケースとしてスマホに絞って考えてみましょう。
<ケース1:電話もインターネットもよく使う>
電話も長電話が多く、インターネットもよく使うという場合は、定額サービスと割引をいかにうまく組み合わせて安くあげるかということがポイントになります。そこで、考えられるプランは以下の通りです。
おすすめの基本プラン | |
カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | 2700円
国内通話24時間無料 |
おすすめの通信プラン(家族の場合) | |
ウルトラシェアパック100 | 100GB
25000円 |
ウルトラシェアパック50 | 50GB
16000円 |
ウルトラシェアパック30 | 30GB
13500円 |
さらに「ファミリー割引」を組み合わせることがポイントです。ちなみに「ファミ割MAX50」はFOMAプランですので、スマホには適用できません。
おすすめの通信プラン(1人の場合) | |
ウルトラデータLLパック | 30GB
8000円 |
ウルトラデータLパック | 20GB
6000円 |
ちなみに「ひとりでも割50」はFOMAプランですので、スマホには適用できません。
<ケース2:長電話をしない(5分以内)、インターネットはほどほどの場合>
この場合は、基本プランをカケホーダイライトにして節約することがポイントです。
おすすめの基本プラン | |
シンプルプラン(スマホ) | 980円
家族内通話無料 |
おすすめの通信プラン(家族の場合) | |
ウルトラシェアパック50 | 50GB
16000円 |
ウルトラシェアパック30 | 30GB
13500円 |
シェアパック15 | 15GB
12500円 |
さらに「ファミリー割引」を組み合わせることがポイントです。ちなみに「ファミ割MAX50」はFOMAプランですので、スマホには適用できません。
おすすめの通信プラン(一人の場合) | |
ウルトラデータLパック | 20GB
6000円 |
データMパック | 5GB
5000円 |
<ケース3:電話もインターネットもあまりしない場合>
この場合は、安いプランにして料金を押さえることがポイントです。
おすすめの基本プラン | |
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ) | 1700円
5分以内の通話が無料 |
・通信プラン:家族の場合
おすすめの通信プラン(家族の場合) | |
シェアパック10 | 10GB
9500円 |
さらに「ファミリー割引」を組み合わせることがポイントです。ちなみに「ファミ割MAX50」はFOMAプランですので、スマホには適用できません。
おすすめの通信プラン(一人の場合) | |
データMパック | 5GB
5000円 |
このように、ドコモの料金プランを選ぶ際のポイントは、「電話の長さ」「インターネットの使用量」「家族で使うかどうか」などになります。これらを適切に選ぶことで複雑な料金プランであっても適切なものを選択することが出来るはずです。
不要な支払いをしないためには
最後に、契約すると不要なオプションやサービスを勧められることって多いですよね。これらを見極めるポイントは何でしょうか。また、無駄な支払いをしないためのポイントはどういったところにあるのでしょうか。
まず、もっとも大切なことは、以下の2つです。
- 本当に必要なものしか契約しない
- 定期的に契約を見直す
よくわからないものであれば、不要です。
ショップの店員さんなどは「付けたほうが良いですよ」と進めてきますが、「絶対に付けないといけない物」以外は基本的に不要だと考えて良いです。
契約の際には、いろいろなオプションプランを出されて、「これがお得ですよ」などと提案されると思いますが、本当に必要だと判断したものだけ契約するようにしましょう。
また、とても大切なことですが、「必ず契約は定期的に見直す」ようにしましょう。生活の変化、使い方の変化などでも適切なプランは変わってきますし、見直すことで、不要な支払いをしていることがわかるというケースはよくあります。したがって、契約はしっぱなしではなく必ず定期的に見直すようにすることが大切です。
まとめ
ドコモの料金プランは今回見てきたように非常に複雑です。しかし、「電話の長さ」「インターネットの使用量」「家族で使うかどうか」といったポイントを見極めることで、比較的簡単に適切なプランを見極めることが可能となります。
また、もう一つ大切なことは「プランの定期的な見直し」です。定期的に見直しを行うことで不要な支払いをしていることがわかるケースはたくさんあります。
料金プランを考える際には、こういったことに気をつけて適正なプランを選択するようにしましょう。