ドコモ光では、ドコモの携帯電話とのセット割「ドコモ光パック」を使うことができるようになっています。これを使うと携帯電話の月額料金がお得になります。
しかし、ドコモ光パックはすべての人がお得になるのでしょうか。auなど他社の方がお得になるケースはあるのでしょうか。
今回は、auとドコモ、それぞれのセット割りを比較して、本当にお得なのはどちらか明らかにします。
auひかりとドコモ光のセット割りの比較
「ドコモ光パックよりもauの方がお得?」という内容に、ドコモユーザーの皆さんの中には「本当にドコモ光パックを選ばなくて大丈夫なのか?」と思われた方も多いのではないでしょうか。まずはこれについて見ていきましょう。
一人暮らしはあまりお得じゃないドコモ
ドコモ光のセット割は、一人暮らしの場合あまりお得ではありません。
実は、ドコモの光パックは「家族での利用の方がお得」なのです。言い換えれば、「1人で利用するよりも複数のユーザーでシェアパックとして利用する」さらに、シェアパックも通信量が多いプランの方がお得になるのです。
では、これをもう少し具体的に見ていきましょう。
例えば
- ひとりで使うデータパックの場合、標準のデータパックM(5GB)では毎月800円の割引
- 家族4人でウルトラシェアパック30(30GB)として使う場合、毎月2500円の割引
となります。
このように、1人より複数人で利用する方がお得になります。
ドコモ光パックを選ばなかった時の、損する金額一覧
先ほどは「一人暮らしの場合は、ドコモはお得にならない」と説明しました。こういった場合は、「ドコモ光パックを使わない」といった選択肢も考えられます。
しかし、この場合月額料金は、ドコモ光パックを使う時と比べて高くなってしまわないのでしょうか。ここで実際にドコモ光パックを使った場合、月額料金がどれくらい割引になるのかといったことを確認してみましょう。逆にドコモ光パックを使わないと、以下の金額の割引が受けられなくなります。
<家族利用の場合>
契約しているシェアパック | 受けられない割引額 |
ウルトラシェアパック100 | -3,000円/月 |
ウルトラシェアパック50 | -2,400円/月 |
ウルトラシェアパック30 | -2,000円/月 |
シェアパック15(標準) | -1,800円/月 |
シェアパック10(小容量) | -1,200円/月 |
シェアパック5(小容量) | -800円/月 |
<個人利用の場合>
契約しているシェアパック | 受けられない割引額 |
ウルトラデータLLパック | -1,100円/月 |
ウルトラデータLパック | -900円/月 |
データMパック(標準) | -800円/月 |
データSパック(小容量) | -500円/月 |
ケータイパック | -500円/月 |
これらを踏まえて、今度は何人で利用するのが良いのかを考えてみましょう。ここでは一人の場合は「データMパック」、2人以上の場合はシェアパック15とします。
契約人数 | 割引額 | 総額 |
1人 | 800円/月 | 10600円 |
2人 | 2000円/月 | 20200円 |
3人 | 2000円/月 | 23700円 |
4人 | 2000円/月 | 27200円 |
このように見てみると、単純計算でも1人で使うより2人で使う方が一人当たりの料金は安くなることがわかります。
もしauスマホに乗り換えたらどうなる?/auスマートバリュー
ここまでは、ドコモの光パックが「1人での利用ではあまりお得にならないこと」、そして「複数人で多くの通信量を使うシェアパックとして使う場合がもっともお得であると説明しました。
では、1人で使っている人にとって月額料金をお得にするためにはどのようにすればよいのでしょうか。
ここで、「auスマホに乗り換えたらどうなるか」という仮定を考えてみたいと思います。auスマホに乗り換えた場合、auひかりとのセット割である「auスマートバリュー」を利用することが出来ます。auスマートバリューは、簡単に説明すると、以下のようになります。
- 契約するプランによって月額最大2000円の割引となる
- auひかり1回線につき、最大10人まで割引となる
このように、auスマホに乗り換えた場合は、お得なキャンペーンがついたauスマートバリューが使えます。
auはキャッシュバックがセット割りの代わりになる
ドコモのセット割である光パックと比べるとauのセット割であるauスマートバリューは、いろいろと異なった特徴を持っていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
もし、仮にauで契約するとした時に、気になるものの一つにキャッシュバックがあります。WiMAXなどのモバイルインターネット接続を含め、ネット上でのさまざまな代理店からは、キャッシュバックという形で「契約すればお金が返ってくる」というサービスが多くなっています。
乗り換えるとなると、実際にキャッシュバックの内容が必ず気になってきますよね。ここで、キャッシュバックの内容を説明すると以下のようになります。ここでは正規販売代理店であるNNコミュニケーションズの内容を取り上げます。
4万3000円→今だけ5万円のキャッシュバックが受け取れる
5万円を24ヶ月で割ってみると、毎月2083円となります。この金額をセット割の割引金額と比較すると、セット割りでは最大2000円の割引となります。したがって、すぐに携帯電話まで乗り換えなくても十分セット割に相当する額の割引が受けられることとなります。
ちなみに5万円のキャッシュバックを受けることができるのは、NNコミュニケーションズという代理店です!普段は4万3000円のキャッシュバックなのですが、当サイト経由の申し込み限定で今月は5万円に増額されています!
実際かなり申し込みが殺到していますが、特別なキャンペーンなので、いつ予算が終了するかわかりません。検討している方はお早目の申し込みがいいかもしれませんね。
時期が来たらauに乗り換えるのも一つの手段
ドコモ光からauひかりに乗り換えることや、セット割について見てきました。説明してきたことを考えると、「携帯電話ごとauに乗り換えるのも一つの手段である」とも言えます。
しかし、携帯電話を乗り換える場合、違約金の問題も出てきます。では、乗り換えるとすればいつのタイミングが良いのでしょうか。
携帯電話キャリアを乗り換える際には以下の2つを考える必要があります。
- 契約更新月はいつなのか:契約更新月は違約金がかからない
- 機種代金の支払いが終わっているかどうか:終わっていないのであれば支払い必要がある
したがって、乗り換えのタイミングは「更新月で、機種代金の支払いは完了済み」といった時期が最適だと言えます。
auひかりとドコモ光の回線料金比較
ドコモ光からauひかりに乗り換えるといった内容を説明してきました。ここで、具体的にauひかりとドコモ光の月額料金を比較してみます。両者はどのように違うのでしょうか。
戸建タイプの料金
まずは、auひかりとドコモ光、両者の戸建てプランでの月額料金を比較してみましょう。
サービス | auひかり | ドコモ光 |
戸建てプラン | 5200円(月額) | 5200円(月額) |
これを見ると、auひかりもドコモ光も月額料金は同じになることがわかります。
マンションタイプの料金
今度は同じように両者のマンションタイプの料金を比較してみましょう。戸建てタイプとはどのように違うのでしょうか。
サービス | auひかり | ドコモ光 |
マンションプラン | 3800円(月額) | 4000円(月額) |
戸建てタイプでは、auひかりもドコモ光も月額料金は同じでしたが、マンションタイプではauひかりの方が若干安くなることがわかります。
工事費用
auひかりとドコモ光、いずれのサービスやプランであっても初期導入を行う場合は、一定の工事が必要となります。両社では工事費はどのようになっているのでしょうか。比較してみましょう。
接続業者 | auひかり | ドコモ光 |
初期費用(マンションタイプ) | 登録料3000円
工事費30000円 |
契約事務手数料3000円
工事費15000円 |
初期費用(戸建てタイプ) | 登録料3000円
工事費37500円 |
契約事務手数料3000円
工事費18000円 |
転用の場合 | 契約事務手数料3000円のみ |
これを見ると、初期費用についてはauひかりの方が高くなります。しかし、先ほどの代理店などでも初期費用が無料になるキャンペーンを実施しています.
契約の縛り
携帯電話などでは、2年縛りなど一定期間の契約を原則として割引を提供しているため、その期間を満たさない場合に解約しようとすると違約金の支払いが必要となるケースがあります。
仮にドコモ光からauひかりへ乗り換えようとすると、こういった縛りはあるのでしょうか。またあるのであれば違約金はどのようになっているのでしょうか。併せて、両社では選択できるプロバイダーに違いがあります。プロバイダー等の解約が必要になることもありますので、これについても見ておきましょう。
接続業者 | auひかり | ドコモ光 |
契約期間の縛り | ずっとギガ得プラン
→3年 ギガ得プラン →2年 標準プラン →縛りはなし |
定期契約プラン
→2年 通常プラン →縛りはなし |
違約金 | ずっとギガ得プラン
→15000円 ギガ得プラン →9500円 標準プラン →違約金なし |
戸建てプラン
→13000円 マンションプラン →8000円 |
選べるプロバイダー | au one netなど7社 | ドコモnetなど26社 |
このように、両社にはいろいろと違いがあります。
フレッツ光から乗り換える場合の解約料金や固定電話
先ほどはauひかりからドコモ光へ乗り換える場合について説明しました。今度は最も契約者数の多いフレッツ光からドコモ光へ乗り換える場合について見ていきましょう。
ドコモ光への転用は無料でできる
auひかりからの乗り換えと大きく違う点、それは「新規契約」ではなく、「転用」になるところです。「新規契約」ではなく、「転用」になると何が違うのでしょうか。
実は「転用」の場合は、無料でできるのです。それは、フレッツ光からドコモ光への転用の場合は、いずれもフレッツ光の回線を利用しているため、新たにおおがかりな工事が不要となるためです。
auひかりも乗り換え無料キャンペーンを用意している
ちなみに無料になるのはドコモ光だけではありません。auひかりも他社の回線(ADSLなど)から乗り換える場合は、「スタートサポート」と呼ばれるお得な乗り換えキャンペーンを利用することが出来るようになっています。
スタートサポートの内容は、簡単に示すと、以下の2点となります。
①他社の解約金などの相当額をカバーしてくれる
②携帯電話とのセット割である「auスマートバリュー」に加入することで、携帯電話の違約金もカバーしてもらえる
こういった形で乗り換えがしやすいようになっています。
固定電話は加入権なら引き継ぎ可能
携帯電話はauからドコモなどに乗り換えてもMNPが使えるので、番号は変わりません。では、固定電話の場合、番号は変わってしまうのでしょうか。
固定電話の場合、番号が変わるかどうかは2つのケースによって異なります。
<ケース1:NTTの加入電話の場合>
NTTの電話加入権を購入して電話を使っている場合です。
この場合「電話番号は変わりません」
これは、現在他社の電話サービスを利用していても、もともとはNTTの加入権で使い始めた番号であるという場合も同じです。
<ケース2:NTT以外の場合>
ケーブルTVに付属のサービスでの電話などNTT以外の電話を使っている場合です。
この場合「電話番号が変わる可能性があります」
つまり、NTTの加入権を購入した電話の場合は、番号は変わりません。
それぞれもっともお得な代理店比較
ここまでドコモ光とauひかりのサービスを比較しながら、お得なのはどちらか見てきました。最後に、ドコモ光とauひかりでおすすめの代理店はどこなのか見ておきましょう。
GMOとくとくBB
まず、正規販売代理店のGMOとくとくBBを紹介します。同社のキャンペーンは以下のようなものです。
特典 | 内容 |
携帯電話とのセット割 | 月額最大5700円の割引 |
ルーター | IPv6ルーター無料レンタル |
dポイント | 最大20000ポイントプレゼント |
キャッシュバック | 最大15000円 |
初期工事費 | 無料 |
セキュリティサービス | 1年間無料 |
NNコミュニケーションズ
次に、同じく正規販売代理店であるNNコミュニケーションズのキャンペーン内容を紹介します。同社のキャンペーンは以下のようなものです。
特典 | 内容 |
キャッシュバック | 最大50000円 |
初期工事費 | 無料 |
解約金サポート | あり |
まとめ
ドコモ光とauひかりのどっちがお得なのでしょうか。
今回は、使う人数や携帯電話とのセット割、キャンペーンなどさまざまな視点からこの問題について取り上げました。
見てきたように、両社を比較してみると言えることは以下のようなことです。
- 人数が少ないとauがお得、多いとドコモ光がお得
- auひかりに乗り換えるなら携帯もいずれ乗り換えましょう(すぐではない)
- auひかりへの乗り換えは代理店のキャンペーンがお得
ドコモ光をお使いの方、auひかりへの乗り換えを検討する方は、改めて今回の記事を参考に判断されることをおすすめします。