So-netと言えば大手プロバイダーの一つで、皆さんの中にも契約されている方も多いと思います。
ドコモ光では、さまざまなプロバイダーが選択できるようになっており、もちろんSo-netも利用できるようになっています。
そのため、プロバイダーとしてSo-netを利用したいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、実は「ドコモ光を利用している場合は。So-netは選ぶべきではありません」。
それはなぜでしょうか。
今回は、ドコモ光のプロバイダーとしてSo-netを選ばない方が良い理由を取り上げます。
ドコモ光のプロバイダーの選び方
はじめに、ドコモ光でのプロバイダーの選び方について考えてみます。
先ほども説明しましたが、どこも光では多くのプロバイダーを自由に選択することが出来ます。
その中から、どのようにして利用するプロバイダーを選択すれば良いのでしょうか。
料金面でおすすめのプロバイダー
まずは、料金面つまり価格が安いと言うことで選ぶとすればどのプロバイダーが良いのでしょうか。
ドコモ光では、対応しているプロバイダーは大きく分けて2つのタイプになります。
<タイプA>で選べるプロバイダ
ドコモネット, ぷらら, So-net, GMOとくとくBB, DTI, BIGLOBE, Exciteなど
<タイプB>で選べるプロバイダ
OCN, Asahi-net, @niftyなど
ここでタイプAとタイプBの月額料金は以下のように設定されています。
<タイプA>の料金
・マンション用:4000円(月額)
・戸建てタイプ:5200円(月額)
<タイプB>の料金
・マンション用:4200円(月額)
・戸建てタイプ:5400円(月額)
これを見ると、ドコモ光で「月額料金を安く」という点でプロバイダーを選択するとすれば「タイプAに分類されるプロバイダーを選択すべき」であることがわかります。
通信品質でおすすめのプロバイダー
インターネット接続を行う際の品質は非常に大切なポイントです。
通信の品質で選ぶとすればどのプロバイダーが良いのでしょうか。
通信の品質で選ぶとすれば、おすすめのプロバイダーはGMOとくとくBBです。
その理由は「IPv6に対応した高速なインターネット接続が利用できる」ことです。IPv6を利用できるルーターは無料でレンタルしてもらえます。
so-netを選ぶメリット・独自の特典
料金や通信品質で選ぶ方法について説明しましたが、So-netを選択した場合にはどういったメリットがあるのでしょうか。
また、独自にお得な特典などは提供されているのでしょうか。
So-netを選択することで受けられるメリットには、以下のようなものがあります。
- タイプAに分類されるプロバイダーなので、タイプBより月額料金が安い
- お得なセキュリティサービス(カスペルスキーが2年間無料)が受けられる
- 設定サポートを1回受けることができる
ドコモ光でSo-netを選択すると、こういったメリットがあります。
so-netを選ぶデメリット
今度は逆にSo-netを選んだ時のデメリットについて見てみましょう。
So-netを選ぶことでデメリットになるものには何があるのでしょうか。
ドコモ光でSo-netを利用したときのデメリットは以下のようなものがあります。
- 速度が遅いという口コミが多い
- ルーターはドコモ光に借りるか自分で準備する必要がある
So-netを選択した場合のデメリットはこういったものとなります。
ルーターについては他のプロバイダーともだいたい同じですが、「速度が遅い」という口コミが多いのが気になる点です。
時間帯による回線の混み具合の変動や地域ごとの事情などもあるでしょうが、報告によっては1Mbpsも出ていないというものもあり、問題がある可能性も否めません。
so-netの評判
最後に、インターネットの口コミなどを踏まえてSo-netが選ぶべきプロバイダーであるのかどうか考えてみましょう。
インターネット上の情報なども合わせて考えると、So-netには以下のような評判があります。
<良い評価>
- サポートの対応が丁寧
- セキュリティサービスがお得で良い
これを見ると、So-netのサポート窓口の対応は高い評価があることがわかります。
また、セキュリティサービスをお得に受けることのできるサービスも同様に好感を持って受け止められています。
<良くない評価>
- 速度が遅い
- ルーターがもらえないのはお得でない
これは先ほども少し触れましたが、ドコモ光のサービスでうたわれている「ベストエフォートで1Gbps」に遠く及ばない1Mbps程度といったケースもあるようです。
こういった速度が遅いといった口コミは他にもかなりあり、速度面では問題がある可能性が高いことがわかります。
速度に関する問題は、インターネット接続プロバイダーとしては大きな課題であり早急に解決することが望まれます。
他には、ルーターがレンタルできない、あるいはドコモ光のルーターを使う必要があるといった口コミもあります。
これは概ね他のプロバイダーも同じで、大きな問題ではないでしょう。
このようにSo-netはサポートなどには概ね良い評価が見られますが、速度面に関しては「遅い」など厳しい評価が多いことがわかります。
契約時の特典で考えるとGMOとくとくBBがおすすめ
ここまで、ドコモ光を利用する場合にプロバイダーとしてSo-netを選択すべきかどうかということを取り上げてきました。
その中で、GMOとくとくBBが非常に良いということを説明しました。
では、GMOとくとくBBは具体的にどういった理由で「良い」と言えるのでしょうか。
料金はso-netと同じ
GMOとくとくBBの月額料金はSo-netと比べてお得なのでしょうか。
まずは料金面でGMOとくとくBBとSo-netを比較します。
先ほどのドコモ光のプロバイダーごとのタイプ分けを見ると、GMOとくとくBBもSo-netも同じタイプAに属していることがわかります。
同じタイプにあるプロバイダーの料金は同じになりますので、いずれのプロバイダーも料金には差がありません。
したがって、料金面ということだけ考えると、どちらのプロバイダーを選んでも良いでしょう。
通信品質が良い〜iPV6へ対応〜
GMOとくとくBBとSo-netは、料金は同じということがお分りいただけたと思います。
では、インターネット接続でとても重要なものの一つである通信品質はどうなのでしょうか。
GMOとくとくBBでは、ドコモ光で選択できるプロバイダーとしては唯一IPv6に対応しています。
IPv6が従来使われていたIPv4に取って代わるものとして開発され、利用されるようになった理由としては「IPアドレスの枯渇」といった問題があります。
パソコンやスマートフォンなどインターネットにつながる機器はすべて固有のIPアドレスと呼ばれる住所を持つ必要があります。
IPv4では、このIPアドレスの数は232個=約43億個となりますが、パソコンだけでなくさまざまな情報機器がインターネットに接続されるようになると、数字が足らなくなってしまいました。
そのために開発されたものがIPv6です。IPv6では、2128個という膨大な数が利用可能となりました。
このIPv6を使うことで、インターネット接続には以下のようなメリットがあります。
「IPv4と比べて、高速なネットワーク接続が可能となった」
これは、IPv6に比べてルーター等の機器の処理が単純化されたことによります。
ただし、IPv6にはデメリットもあります。IPv6の最大の問題は「IPv4との互換性がない」ことです。
IPv6は高速な接続が出来ますが、その反面として従来のIPv4との互換性がありません。
したがって、IPv6のみに対応した機器ではIPv4での通信が行えないのです。
しかし、現状はIPv4のネットワークや機器が多くを占めています。そこで出てきたのはIPv6プラスというものです。
IPv6プラスでは、従来のIPv4の通信にも対応しています。
そのため、IPv6が使える場合はIPv6を使った高速な通信を行い、そうでないところではIPv4での通信が問題なく利用できるようになっています。
GMOとくとくBBでは、このIPv6を活用することで、高速なIPv6を十分に活用しつつIPv4での従来型の通信にも問題なく対応できるようになっています。
特典の違い
GMOとくとくBBと言えば、キャンペーンやキャッシュバックなど利用者が受け取れる特典が充実していることで有名ですが、So-netの場合の特典等はどのようになっているのでしょうか。
まず、GMOとくとくBBを契約するとどういった特典があるのか整理してみましょう。
以下に掲げたのがGMOとくとくBBの特典の一覧です。
特典 | 内容 | 備考 |
携帯電話とのセット割 | 月額最大5700円の割引 | ドコモ携帯のみ |
ルーター | IPv6ルーター無料レンタル | 速度が高速化 |
dポイント | 最大20000ポイントプレゼント | |
キャッシュバック | 最大15000円 | |
セキュリティサービス | 1年間無料 |
これを見ると、GMOとくとくBBはやはりキャッシュバックなどの特典が非常に充実していることがわかります。
では、これと比べてSo-netはどういった特典があるのでしょうか。
So-netの特典を整理すると、以下のようになります。
特典 | 内容 | 備考 |
dポイント | 最大20000ポイントプレゼント | |
So-netらくらく設定サポート | 1回無料 | |
メールのウィルスチェックサービス | 無料 | |
セキュリティサービス | 2年間無料 |
So-netの場合は、GMOとくとくBBに比べると、機器の設定などを一度だけ無料でやってもらえる「So-netらくらく設定サポート」や、セキュリティサービスなどでメリットがあるものの、やはりキャッシュバックなどの特典がかなり弱いことがわかります。
したがって、GMOとくとくBBとSo-netでは、IPv6利用による高速化のメリットや豊富な特典を考えると、前者の方のメリットが大きいと言わざるを得ません。
結論としては、ドコモ光でプロバイダーを選択するのであれば、So-netではなくGMOとくとくBBを選択すべきであると言えるでしょう。