現在、J:COMでTVとネットを楽しんでいる方の中には、今の通信速度に満足できず光回線に乗り換えを検討している方もいるでしょう。
そこで今回は、フレッツ光の高速光回線設備を使用したドコモ光へ、J:COMから乗り換えを行う際のメリットやデメリットを説明しています。
また、「ドコモ光へ乗り換えた方が良い人」「J:COMのままが良い人」「その他の光回線がおすすめの人」など、利用者の状況に合ったおすすめの回線も紹介していますので、是非参考にしてくださいね。
J:COMからドコモ光に乗り換えるメリット
はじめに、J:COMからドコモ光に乗り換えることで、どういったメリットがあるのかということを見ていきましょう。
毎月の利用料金が安くなる
J:COMは、基本的にTV視聴サービスとネット回線を一緒に契約するパターンになっているので、単純にドコモ光と料金を比較するのは難しいのですが、1Gbpsのネット回線のみと以下のTVセットで比較をしました。
- ドコモ光のTVパック:ひかりTV「TVおすすめプラン(2年割)」の料金
- J:COM:ネット回線(1Gbps)と固定電話にジャンルが選べる32CHのコース(関東地方)
J:COMのネットのみ1Gbpsのプラン(戸建て)では、ドコモ光より1,300円も割高となりますが、TVサービスとのパック料金は1年間のみ割引きが適用されるので利用しやすい料金になっています。
J:COMとドコモ光の料金表(戸建タイプ) | ||
サービス名 | ネットのみ | ネット+TV+電話 |
J:COM | 6,500円 | 1年目:6,202円 2年目以降:8,100円 |
ドコモ光 | 5,200円 | 7,500円 |
それでも、2年目以降ではドコモ光×ひかりTVより高くなってしまうため、ドコモ光へ乗り換えた方がお得になるでしょう。
通信速度が速く安定する
ドコモ光乗り換えることで通信速度が速くなり、接続が安定するというメリットもありますが、これは以下のような理由からです。
- J:COMは一部を除き最高320Mbpsであるのに対してドコモ光は最高1Gbpsと3倍近く違う
- ドコモ光ではプロバイダーをGMOとくとくBBにすると高速なインターネット接続が利用できる
このようにJ:COMとドコモ光では、提供する通信速度がそもそも違うのですが、それはJ:COMがTV事業が本業であるからとも言えるでしょう。
J:COMのネットのみの料金はとても高く、ドコモ光の戸建タイプ(1Gbps)が月額5,200円に対して、J:COMではIGbpsの100分の1程度の速さの120Mbpsプランで、月額5,500円もかかります。
そのため、J:COMはTVとセットの割安なプランを選ぶ方が大半です。
J:COMの通信速度とネットのみプランの金額一覧表 | ||
1Gbps ※一部の地域の戸建のみ |
ドコモ光などの光回線は ほとんどが1Gbps |
月:6,500円 |
320Mbps | 動画・音楽・ゲームなどを楽しめる | 月:6,000円 |
120Mbps | 動画再生も可能 | 月:5,500円 |
12Mbps | 情報検索やブログ更新など | 月:3,980円 |
1Mbps | 主にメールのやり取り | 月:2,980円 |
ドコモスマホユーザーは「ドコモ光パック」で割引きに
ドコモ光に乗り換えるもう一つのメリットは、ドコモの携帯電話の契約があれば月額料金が安くなる「ドコモ光パック」が適用できる事です。
ドコモ光の「ドコモ光パック」は、ドコモの携帯電話の契約パケットパックに応じて、月額最大3,200円の割引が適用されます。
そのため、現在J:COMを利用中のドコモスマホユーザーさんは、通信料金の割引きが受けられるのでさらにお得になるのでおすすめです。
ドコモ光セット割引き額 | |
家族でデータ量を分け合うプラン | 個人で契約するデータプラン |
ウルトラシェアパック100:3,000円 | ウルトラデータLLパック:1,100円 |
ウルトラシェアパック50:2,400円 | ウルトラデータLパック:900円 |
ウルトラシェアパック30:2,000円 | データMパック:800円 |
シェアパック15:1,800円 | データSパック:500円 |
シェアパック10:1,200円 | ケータイパック:500円 |
シェアパック5:800円 |
新規契約の特典が豪華
J:COMからドコモ光への乗り換えは「新規契約」の扱いとなり、新規契約でさまざまな特典が受けられるので、大変お得です。
申込み窓口は、ネット代理店からの特典が一番お得なのでおすすめですが、その中でも「GMOとくとくBB」のキャンペーンが豪華なので中身を見ていきましょう。
- キャッシュバック10,100円(代理店特典)
- dポイントを20,000ポイントプレゼント(ドコモ公式特典)
- IPv6対応のWi-Fiルーターを無料レンタル(代理店特典)
- セキュリティサービスが1年間無料(代理店特典)
このように、ドコモ光の申込みは代理店経由で行うと、ドコモ公式のキャンぺーン特典に加えて代理店からの特典も受け取れるため大変お得に契約ができます。
J:COMからドコモ光に乗り換えるデメリット
今度は、逆にJ:COMからドコモ光に乗り換える際のデメリットについて見ていきましょう。
開通工事が必要
J:COMからドコモ光で乗り換えるデメリットの1つ目は、開通工事が必要になることです。
J:COMはケーブルTVの回線を利用したインターネット通信サービスなので、フレッツ光の回線設備を利用したドコモ光とは、利用施設が全く異なるため、新たに光回線を引く工事が必要となります。
ドコモ光の新規工事は、以下のように金額が設定されていて、一括払いと分割払いから選べます。
ドコモ光回線工事費 | ||
一括払い | 分割支払い(月々の負担額) | |
マンション | 15,000円 | 12回(1,620円) 24回(810円) 36回(540円) 48回(405円) 60回(324円) |
戸建て | 18,000円 | 12回(1,350円) 24回(675円) 36回(450円) 48回(337円) 60回(270円) |
auスマートバリューの割引きがなくなる
2つ目のデメリットは、auのスマホとJ:COMのセット割「auスマートバリュー」が使えなくなることです。
ドコモ光は、他の光回線の利用料金とそれほど違いはないので、ドコモのスマホユーザーさん以外には特にお得な光回線とは言えません。
そのため、現在J:COMでauスマホと「セット割」を受けている方は、ドコモ光に乗り換えた場合に割引がなくなってしまい損をしてしまいます。
テレビに関するデメリット
J:COMはケーブルテレビの会社ですので、テレビのサービスが基本プランに付いていないドコモ光に乗り換えることによって、テレビについては以下のようなデメリットが発生します。
- 視聴できないテレビ番組が出てくる
- ドコモ光でテレビを視聴するためには別途「ひかりTV」を契約する必要がある
ドコモ光に乗り換えた場合に、J:COMと同じようにテレビを見たい場合は、ドコモ光の映像オプションの一つである、ひかりTVの契約をする必要があり、追加で工事や月額料金等が必要となります。
ドコモ光×ひかりTV:TVおススメプラン(2年割)1,500円/月+チューナー500円/月=2,000円
ドコモ光でTVを視聴する場合は、ネット料金に加え以上のTV料金がかかるということです。
電話(電話番号)に関するデメリット
J:COMには、J:COM:PHONEという固定電話サービスがあり、auの携帯電話に無料で通話できるなどのメリットがありますが、ドコモ光に乗り換えることで利用できなくなってしまいます。
また、NTTで取得した電話番号であればドコモ光の光電話にしても同じ電話番号が引き継げますが、J:COMで取得した番号の場合は、電話番号を引き継ぐことは出来ません。
- 電話サービスを利用するためには「ドコモ光電話」を契約する必要がある
- J:COMで取得した電話番号は乗り換えによって変わってしまう
このように、J:COMからドコモ光に乗り換えることによって、固定電話の利用にデメリットが生じる場合があります。
他の乗り換え選択肢は?
J:COMからドコモ光への乗り換えについて、メリットやデメリットを見てきましたが、携帯電話キャリアが提供している光ファイバー接続サービスはドコモ光だけではありません。
ドコモ光以外の選択肢として、他の携帯電話キャリアが提供しているネット接続サービスへの乗り換えについても見てみましょう。
auひかり
auが提供しているインターネット接続サービスのauひかりも、J:COMからの乗り換えに良い選択肢の一つです。
なぜなら、現在J:COMで「auスマートバリュー」の割引きを受けている方は、引き続きauひかりで割引きが受けられるためとてもお得です。
auひかりのインターネット利用料金と初期費用等を紹介します。
auひかり利用料金と初期費用の一覧 | ||
戸建て | マンション | |
ネット利用料金(2年契約) | 5,200円 | 3,800円~ |
工事費 | 37,500円 | 30,000円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
auひかりは、工事費が高めになっていますが、現在は分割工事費と同等を月の料金から割引かれるキャンペーンにより実質無料となっています。
工事費の割引きを受けている間に解約をすると、工事費の残債を一括で支払うことになるのでその点は、ご注意くださいね。
auひかりは、ネット代理店からの申込みが大変お得ですので、代理店のNNコミュニケーションズの特典をご紹介します。
- ネット+電話の契約で50,000円キャッシュバック
- ネットのみの契約でも43,000円キャッシュバック
以上の特典付きでauひかりの申込みが出来るのは、NNコミュニケーションズのキャンペーンサイトのみとなっていますのでお気を付けください。
ソフトバンク光
もう一つの代表的な携帯電話キャリアによる光ネット接続サービスのソフトバンク光も、J:COMからの乗り換え先の選択肢として有効ですので、料金等を見ていきましょう。
ソフトバンク光利用料金と初期費用の一覧 | ||
サービス | 戸建て | マンション |
ネット利用料金(2年契約) | 5,200円 | 3,800円 |
工事費用 | 24,000円 | 20,000円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
ソフトバンク光の工事費は、公式のキャンペーンにより実質無料ですので、事務手数料のみの負担で始められます。
ソフトバンク光は、代理店のエヌズカンパニーからの申込みでは、以下のような豪華な特典が受け取れます。
- 特典A:28,000円のキャッシュバック
- 特典B:24,000円のキャッシュバック + 無線ルーター or 無線中継器
ネット代理店からの申込みでも、以下のソフトバンク公式キャンペーン特典も、併用出来ますので代理店からの申込みがお得です。
- SoftBank光乗り換え新規工事費無料 :分割工事費と同額を料金から割引き
- おうち割 光セットスタートキャンペーン :他社スマホの解約違約金と同額を毎月の料金から割引き
- 西日本限定 1,000円×12ヵ月値引き(光乗換):西日本限定で月額料金の割引
- SoftBank光あんしん乗り換えキャンペーン :他社解約違約金を最大10万円までキャッシュバック
ドコモ光への乗り換え手順
J:COMからドコモ光に乗り換える際には、具体的にどういった手順で乗り換えることになるのか見ていきたいと思います。
大まかな流れとしては以下のようになります。
【①J:COMの解約】
まずJ:COMの解約申し込みを行います。
解約方法としては「J:COMカスタマーセンターへの電話」もしくは「Webサイトでの手続き」となります。
解約の方法や連絡先は以下のサイトで説明されており、電話番号は地域によって異なりますので注意が必要です。
【②J:COM撤去工事】
工事業者がご自宅を訪門しケーブル等の撤去を行います。その際に費用が発生する可能性があります。
【③ドコモ光の申し込み】
ドコモ光の申し込みを行う際の申し込み先としては、以下の3つの方法があります。
- Webサイトでのオンライン手続き「お申し込み:ドコモ」
- ドコモショップでの手続き
- 電話での手続「ドコモの携帯電話から:115」その他の電話から:0120-800-0000
- ネット代理店GMOとくとくBBから申込み
【④ドコモ光の回線工事】
申し込み後は、工事日程を業者と調整し立ち合いでの工事となります。
【⑤ドコモ光のモデムを接続】
ドコモ光から送られてくる光回線用のモデムをPCとコンセントに有線で接続し、IDなどを入れると開通となります。
ドコモ光はドコモユーザーさんにお得
今回は、J:COMからドコモ光へ乗り換えると料金やサービスで、どのように違ってくるのかを見てきました。
どのネット回線が一番かは、インターネットの使用方法とTVの視聴頻度によって異なりますが、TVを考えない場合の選び方として以下を参考にしてください。
- ドコモ光へ乗り換えて正解:ドコモの携帯・スマホユーザーの方
- J:COMのままが正解:現状の通信速度に満足でき、auスマホで割引きを受けている方
- auひかりがおすすめ:今の通信速度が遅いと感じるauのスマホユーザーの方
- ソフトバンク光がおすすめ:今の通信速度が遅いと感じるソフトバンクのスマホユーザーの方
J:COMは、TVの視聴サービスが大元の事業ですので、TVをトコトン楽しみたい方には最適です。
しかし、ネットももっと高速で利用したい場合は、光回線に乗り換えてTVサービスのオプションを申込むことも考えてみてくださいね。